東京ペットホーム

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老犬ホーム協会 加盟

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2014年12月1日 日本経済新聞

2014年12月1日 日本経済新聞

上品な風貌で人気の猫、ロシアンブルーのマリは10月上旬、高齢の犬と猫を終生預かる東京ペットホーム(東京・大田)にやってきた。ここはいわばペット版の老人ホーム。猫の15歳は人間なら70代に相当する年齢だが、マリは尿路疾患に配慮したペットフードが必要なことを除けばまだまだ元気だ。ここに預けられたのは、4月に86歳の飼い主が亡くなったからだ。
「一人暮らしの父はマリを家族のように大事にしていた。でも私の家は義母の介護をしているので引き取れなかった」。東京都中央区に住む息子のAさん(54)は、約100万円を出してマリを終生預けることに決めた。Aさんは父の死後、父の部屋の遺品整理がてら朝晩の餌やりに通いながら里親を探したが、15歳という高齢がネックとなり難航。やっと今の預け先を探し当て、今はマリの様子を月1回見に行く。
東京ペットホームは6月に開所したばかり。現在犬1匹と猫6匹を預かるが、歩行や排泄が困難な高齢のペットに対応するため、夜勤も置いて24時間体制で世話をする。代表の渡部帝さんは「問い合わせは100件を超え、すでにケージはほぼいっぱい」と驚く。
~中略~
「双方の健康次第で飼い方を見直さざるを得ないケースは今後も増える」。渡部さんは自宅の一部を活用して飼育スペースを増築し、ペットのケア経験が長い妻と一緒に、預け先に悩む人の相談に乗る考えだ。

12月1日付 日本経済新聞(夕刊・生活面)より抜粋